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東京モーターショー2017

[ Editor’s Column イベント情報 パーソナルモビリティ ]

「東京モーターショー2017」を1126日~27日の2日間、日立などメガサプライヤーのPress Conference、「開会式」、西棟の「企画テーマ領域」などを取材した。モーターショー取材は皆勤?であり、その変遷はそれなりに俯瞰しているつもりである。

参加企業は、米国OEMの撤退や国内市場の縮小、来場者の減少もあり、伸び悩みの中にある。

2年ごとの開催であるが、会場もお台場に移転、試乗フィールドも充実、関連シンポジュームの併催、来場者参加イベントの拡充など、いろいろ工夫されている。

9月の概要説明会で、西川自工会会長は「企業や来場者の量より質を追求」「世界一のハイテクショーを目指す」と、次の様に述べた。

『自動車はこんな風に変わっていくんだ』と感じ、各社の持つ技術を知って自動車の進化をより身近に感じ、日本の自動車マーケットを活性化していく。そして「東京モーターショー」の存在感を世界の中で上げ、質の向上というものを狙って企画したものになっています。と解説した。

結果的には来場者は、771200人で前回比マイナス5%減であった。

モーターショーは、もともと楽しいBtoCのショーであるが、最近は、社会的課題への回答の色彩も強く「小難しく」なっている。BtoS(社会)型の性格が強化されていると言えるかもしれない。

今年のキャッチフレーズは「世界をここから動かそう」=BEYOND THE MOTORであった。筆者はその説明キャプションに印象を受けたので、全文を添付する。

※「クルマの進化は、これからどこへ向かうのだろう。その答えは、きっとひとつではない。もしかしたらそう遠くない未来、クルマという概念は今とはまるで違うものになるのかもしれない。けれど、思い出そう。クルマの本質とは何かを。それは人を動かすものだ。ココロを動かすものだ。私たちの可能性をひろげ、自由にするものだ。クルマが変われば、人やモノだけでなくもっと多くのものを動かせる。社会を前進させ、境界を超えて世界をもっと自由にできる。

だからこそ東京モーターショーは、クルマという枠を超えて生まれ変わろうと思う。世界最先端のナレッジがぶつかりあい、新たなイノベーションやビジネスを生み出すイベントへと進化する。時代とともに成長しながらモビリティ産業の次のミッションを指し示す。さあ、回転数を上げよう。あらゆる境界を超えて、クルマの未来を拡張していく冒険のはじまりだ。」

このキャプションは、主催者の社会への決意表明と受け止めたい。

IT、圧倒的な情報処理能力、第3世代のAIなどのナレッジが、自動車の社会的不経済、所有から利用への意識変化等に一つの「解」を与える可能性が出てきた。

ただ、この課題は世界中の関係者が取り組んでおり、一度のショーや企画に「解」を求めることは酷である。引用した説明文にもあるように「クルマの本質とは何か。それは人を動かすものだ。ココロを動かすもの」だからであり、「社会の在り方」を問うている。

以上のような問題意識・文脈で「東京モーターショー2017」の印象をランダムに列挙する。

メガサプライヤーのPress Conference

オムロン、デンソー、日立オートモティブ、三菱電機の説明を聞いた。

当然、各社トップは、電動化、自動運転化、コネクテッド化などに対する自社の取り組みと強みを説明している。

▼デンソー

「エコドライビング」と「自動運転」の取り組みについて説明。

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エコドライビング分野については、「エネルギーを『使う』『作る』『たくわえる』という、あらゆるプロセスでの効率化、最適化が欠かせない」として「SiCインバーター」「熱マネジメントシステム」バッテリーの放充電を制御する「電池ECU」について説明した。

自動運転分野については、レクサスの新型LSに搭載した夜間の認知や、フリースペースの検知が可能な最新型ミリ波レーダーと画像センサーを紹介。また、20177月にフィンランドの企業「MaaS Globa」への出資、「ものづくり」に引き続き注力することを強調した。

▼日立オートモティブ

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日立製作所やクラリオンなど、日立グループとの連携による競争優位性についても言及。その一例として、無線による電子制御ユニットのソフト更新ソリューション「Over the Air」を、日立オートモティブシステムズと日立製作所、クラリオンの3社連携で提供と紹介。

▼三菱電機

コンセプトカー「EMIRAI4(イーミライフォー)」を展示。

EMIRAI4AR対応HUD(ヘッドアップディスプレイ)やノブオ

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ンディスプレイなど最HMI技術を活用したコクピット、広角カメラを利用したドライバーモニタリングシステム、他車や歩行者に運転意図や状態を知らせるライティング技術などを搭載。

さらに、高精度地図データと準天頂衛星「みちびき」による高精度な測位技術などを組み合わせて、車載カメラで認識しにくい状況で車線の位置などを高い精度で推定する技術を紹介していた。

その他、ボッシュ、コンチネンタルを取材した。パナソニック、ソニーは出展していない。

TMStotoda02.jpg今後の課題解決には、OEMと上記5社の開発競争が欠かせない。自工会の豊田会長代行が一緒に部品ブースで説明を聞いていたのも理解できる。出展はしていないが半導体メーカー、IT業界など国際的なメガサプライヤーを含めた競争は国のバックボーンにかかわる競争でもある。

企画展示TOKYO CONNECTED LAB 2017の評価は?

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未来のモビリティ社会の姿をより深く理解するため、来場者への6項目のアンケートを基に将来の都市を示す360度の「THE FUTURE」」ドーム、ネットワーク型VR体験コンテンツ「THE MAZE」、サイエンス、イノベーション、都市将来のモビリティの課題についての、トークセッション「THE MEET UP~モビリティの未来を語ろう~」という3つのプログラムを展開していた。

THE MEET UP 18:0019:00の時間設定であり訴求対象に関する主催者の意図が読み取れる。

「未来のモビリティ社会」についてはいまだ「混沌とした」状況であり、VR等を活用しながら来場者に訴えた意図は理解できる。

後日、主催者側の評価の公表を期待したい。

車両展示:姿を消したタウンカー

企画展示とサプライヤーの展示を重点にしたため、車両展示の取材には時間がさけなかった。その制約の上で気になった点は次の2点であった。

▼最近のモーターショーで目玉の一つであるラストワンマイルの「超小型電気自動車」や「タウンカー」が姿を消していた。電動化、自動化の中で従

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来のコンセプトについてどのように整理しているのか、規制の壁か、需要の壁かなど知りたところだ。トヨタ愛i-roadがその解答なのか?

▼物流における自動運転の取り組みが見えなった。経産省の「自動走行ビジネス検討会」で、バレー駐車、中山間地における電気自動車と合わせて高速道路でのトラック隊列走行が実現性の高いサービスと提案されていたが、展示ではその取り組みが見えなかった。

 

2年後の第46回はオリンピックの前年であり、国際展示場は使用できない。会場が何処になるかはともかく、第4445の前二回が開催直前で、データ改竄や完成車検査工程問題が発覚し「お詫び」から開始されたのは残念だ。次回は、少なくともコンプライアンスなどが話題にならないようにしたい。

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