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新東名と夢ロード

[ ITS/CASE&MaaS ]


 4月14日新東名高速道路の御殿場―三ケ日間160Km開通した。1995年3月に着工以来17年で開通し、今後は2014年度に豊田東インターまで延伸。他の区間も20年度までに海蛯名南まで全線開通する予定である。NEXCO中日本によると、開通直後の新東名の平均交通量は休日は5万2千台、平日は4万台だった。新東名と東名高速を合わせた交通量は新東名開通前に比べて休日は1・5倍、平日でも1・2倍になっていた。
 一方で、並走する東名高速の交通量は新東名開通前と比べて5~8割まで減少しており、県内を通過する車両が新東名と東名とに分散したことがうかがえる。また、7カ所にオープンしたネオパーサは、休日で計約30万人、平日でも計約15万人の利用者を集めた。ネオパーサは一般道からも来場できるため、新東名を使わない地元住民のショッピング需要の取り込みにも成功している。(産経新聞 4月22日(日))

 14日、15日に三ヶ日―御殿場間を走行したが、舗装面、広さ、など極めて環境がよく快適である。また、売りの一つである「トンネル」も照明も白を基調としており、空間にも余裕があり、トンネル走行という圧迫感はない。もう一つ特色であるSAは、残念ながらいずれも本線から入口まで2Km以上渋滞でPAのみで断念したが報道によると、ショッピング場としても好評で、高速道路会社の新しい事業モデルとして期待されるところである。
また、NEXCO中日本では2年前から、新東名を新しい時代の高速道路として、森地政策研究大学教授を座長とした新東名夢ロード懇談会を6回開催し、「新東名リーディングプロジェクト」を検討してきた。
 特に(1)次世代道路交通システムにおける情報通信技術の応用、 (2)新しい交通結節点としてのIC,SAのあり方、(3) 高速道路の隊列走行など新しい貨物輸送の検討などなど、夢ロードにふさわしいテーマが取り上げられてきた。その時々の政治、経済、社会状況により、当初の想定通りには進まないのは当然であるが、絶好のフィールドが提供されたということは確実で、継続的な努力が期待される。
 一方、東京スカイツリーが完成し人々の関心を集めている。やはりこのようなインフラ整備の中でソフト・ハードの新技術が導入され、観光名所だけでなく、それにより世の中全体が活性化することを示している。

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