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自動車技術展:人とくるまのテクノロジー2017横浜

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公益社団法人自動車技術会主催の自動車技術展:人とくるまのテクノロジーが 5月24日(水)~26日(金)の3日間、パシフィコ横浜・同展示ホールで行われた。 展示には過去最高の562社が出展,3日間の来場者は約90,687名,学術講演会の参加登録者数は6,130名でいずれも過去最多であった。(主催者) 20170525 greeting02.jpg 20170524 greeting.jpg
特別講演会
今年は自動車技術会創立70周年特別企画として、往年の名車の展示や講演会がおこなわれた。
講演会では「社会が変わる、技術が変わる、くるまが変わる」をテーマに、従来の延長ではない新たな方向へくるまは進化し始めているという現状認識の基に、
今後、社会との関係、くるまが進化、くるまの新たな活用や可能性、役割等について、6人の専門家による講演がおこなわれた。
テーマは、いずれも、現在最も話題、関心を集めているテーマにそれぞれの専門分野から切り込んでおり中身の濃いモノになっている。http://expo.jsae.or.jp/event/9528
太田東大名誉教授は長年交通工学の立場から「交通まちづくり」という概念を提唱し、また自動車交通幕開け時の1960 年代初めに「ブキャナンレポート」を日本に紹介したことで知られている。
同氏は、「自動運転が社会に与えるインパク」と題した講演の中で
「自動運転車交通システムの構成要素」を車両、交通インフラ、運用システム、経営システムに区分しそれぞれの社会的意味、可能性と課題について整理している。これは今後の関係者の議論の整理に寄与すると思われる。
また、自動運転車時代の「暮らしと交通」について具体的に「交通シーン」のイメージを 提示しており、上記「自動運転車交通システムの構成要素」と同様「自動運転が社会に与えるインパク」を議論する上で一つの「切り口」を提供するものである。
IOT,、働き方改革からも注目されている「物流」に関するヤマトグループ総合研究所  荒木専務理事、
自動運転車時代の「クルマのつかわれ方」や「産業構造の変化」について「調査レポート」を発表し各地で講演活動を行っている アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社 鈴木パートナー氏、
自動運転に参入の状況について「特許」面から欧米企業及びSB,Denaの状況を整理したランドンIP合同会社 アナリティクスグループ 中島ディレクター などいずれも特別企画にふさわしい講演会と言える。
「講演項目と講演者」
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「久しぶりに参加した印象記」(YN記)

5月24日(水)~26日(金)の3日間、パシフィコ横浜にて、「人とくるまのテクノロジー展2017」が開催され、24日~25日の2日間、フォーラムと展示会を取材した。
本展示会は、自動車技術会主催の技術講演会と一緒に開催されており、今年で、第70回の記念大会となっている。筆者は、既に10年ほど前に退会しているが、以前は本学会の会員で有り、思い出のある学会である
(当時は技術講演会での発表・聴講中心の参加で、展示会の見学は殆どしたことがなく、新鮮な気持ちで見学することができた。)
まず、今年は70回の記念大会でも有り、展示会への出展者数は、過去最大の562社1170小間となっている。主催者発表によると、3日間で90,687名の来場者(予想80,000名)があり、講演会場/展示会場とも聴講者・見学者で溢れ、盛況であった。

24日はフォーラムを中心に聴講、25日は、展示会を中心に取材した。
筆者が参加していた十数年前と比べると、講演会テーマは様変わりである。当時は、エンジンや車両性能の向上がメインテーマであり、社会システム等のテーマは傍流であったが、今や自動運転や高齢者のモビリティ・安全、また、それらをベースにした将来の自動車交通、まちづくりなどのテーマが主流となっている。

特に主催者企画の創立70周年特別企画の講演会では、自動車交通社会・自動車メーカにとって将来どうあるべきかをテーマとした6講演が行われ、まさしく自動車会社・自動車社会のターニングポイントを示唆する様な大会となっていた。

一方展示会では、事前の予想では、この2-3年最もホットな話題の「自動運転」がもっと前面に出された展示が多くあるのではないかという期待があったが、それは期待したほどではなかった。
国内では、実証実験などに参加し自動運転技術を積極的に開発・展開している、アイサンテクノロジーやZMPが知られているが、ZMPは実験車(RoBoCar)と自動運転用の画像処理技術を中心に、実証実験車を展示している一方、アイサンテクノロジー社は、自動運転の実証実験よりも、自動運転に必要な3D地図を中心とした展示となっていた。また、欧米で自動運転に積極的に取り組んでいる自動車メーカやボッシュやモバイルアイ、NVIDIAなどの出展は見当たらなかった。

自動車部品メーカもPHVやEVなど次世代の自動車向けに、電子機器メーカと見まごうような新たな取り組みをしているところもみられた。ただ、自動運転技術そのものよりも、自動運転走行の計測や実験支援技術を出展している企業が多く見受けられた。まだ自動車メーカと共同開発中で発表できない段階なのかも知れないが、米国のように、自動車産業と異なる新たな産業が自動運転に取り組んでいると言うのではなく、やはり国内では絶対的に強い自動車メーカに対抗して自動運転を推進してゆくところまで力のある企業は少ないのかもしれない。

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