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アップル社が自動運転車"タイタン"開発断念

[ Editor’s Column ]

■米国のアップル社は、自動運転機能を持つEV開発を断念と社内で発表(2024年2月27日)、と報道された。

秘密主義で知られる同社は、否定も肯定のコメントも出していない。
直近で、韓国現代自動車との提携が報道された折には即座に否定コメントを出している。したがって今回の報道は、企業評価や株価に大きな影響を与えるだけではない。無反応ということは、「事実」と認めた、あるいは、積極的にリークしたということであろう。

自動車OEMは、「ベストエフォート型」が許されるスマートフォーンと「絶対安全」を求められるクルマは、根本的に要求品質が異なると主張してきた。ただ、クルマは世界で毎年、100万人と言われる交通事故死に対し99%ドライバー責任という法制度に守られてきたのも事実である。

■「クルマのスマートフォーン化」ということが言われて久しい。事実、情報系のみでなく、制御系などクルマの基本低能のIT化、ソフト化は急速に進んである。いわゆる「SDV化」である。
筆者を含め関係者が同社の動向を常に注目・フォローしていたのは、以下の2点であった。①自動運転SEAレベル3をパスして一気にレベル4のサービスを提供するのか?②スマホと同じく水平分業を行う場合、パートナーは何処か?報道によると、①②ともに相当程度広く・深く検討した模様だが現在のところ実現には至っていないということである。

■米国カルフォルニア州やアリゾナ州でGM クルーズやグーグル ウエイモは一部批判はあるものの、レベル4でのサービス提供を行っている。ウエイモは旧クライスラ―・フィアットの既存車両等約700台を使用していると言われる。
自動車OEMは、自動運転OSの開発から、量産車への搭載・評価の段階にあるものと思われる。
現在のところ、BEVと同じく自動運転の市場投入速度は、一寸「踊り場」に見えるが、既存自動車OEMは「本業の強さ」を示してほしい。(今後追記予定)

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