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あいちITSワールド2023"つながるクルマと次世代モビリティ"

[ Editor’s Column ITS/CASE&MaaS イベント報告 取材 ]


ITSを取り巻く時代の変化―ITSワールド取材からの印象―
4年ぶりにモビリティショー併催でITSワールドが開催された。冒頭記載したように名古屋ショーでの特色の一つで2004 年のITS世界会議名古屋開催以降、名古屋モーターショウに併催されてきた。印象を2件記述する。

主催者の工夫と努力
今回は新装メッセ名古屋の第1展示場で開催された。今までの旧ドーム館と異なり、照明は明るく、また、OEMの展示ブースや試乗会場と隣接している点などから家族連れの来場者の動線を考えた配置になっていた。また、大学の研究発表のパネル展示ブースでも、例えば愛知工業大学のように来場の子供たちの参加を想定した"遊びながらモビリティを体験"するが設営されていた。ITSという単語の認知度は中々上がらないが、一般の人が楽しめる環境を提供していたのは従来と異なる点の一つと言える。

◆ITSを取り巻く環境の変化
自動車業界はCASEやMaaSなど激動の中にある。大学も、講演会で名大森川教授が紹介していたように、具体的な都市での実装のため活動が行われている。また、スタートアップ企業の育成にも積極的である。会場内で運行されていた自動運転バスには名大発の(株)エクセイドが参画していた。
一方、毎回開催されていた「ITS学生研究ライブ」が中止された。愛知県ITS推進協議会は、毎年県下の大学で学生を対象に「ITSに関する移動講座」実施しているが、対象大学の研究成果を学生が発表し、大学WGの構成員がコメントするというイベントである。
今年は応募大学が少なかったという。教育現場の変化が窺える。

◆企業も変化している。ITSの普及促進に大きく寄与しているトヨタも変化がみられる。トヨタITS.jpgトヨタITS組織02.jpg
トヨタは2018年5月にITS企画部が社内組織コネクテッドカンパニーに統合、さらに今年9月コネクテッドカンパニーも、自動運転のソスト開発部門に統合された。ITSは情報システム本部 情報通信企画部に移管された。
ITSワールドというイベントもこれらの環境変化を踏まえてあり方を模索しなければならい時期に来ていると言えよう。


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