JMS2023(ジャパン モビリティ ショー)取材印象記,ITS,ITS-P21,プラットフォーム21,道路交通システム,まちづくり,街づくり,町作り" />
HOME > Mobility 関連情報 > 2023年 > JMS2023(ジャパン モビリティ ショー)取材印象記
ITS情報、まちづくり情報

JMS2023(ジャパン モビリティ ショー)取材印象記

[ Editor’s Column ITS/CASE&MaaS イベント報告 ]

10月25日(木)~26日(金)、東京ビッグサイトにて、ジャパン モビリティ ショー(以下JMS 2023)を取材した。
一般公開は10月28日(土)から、11月5日(日)。
出展者数は過去最高。自動車業界の枠を超え、他産業やスタートアップ企業・団体475 社が出展。また、今まではなかった新しい企画を実施し「フルモデルチェンジ」をアピールした。
期間中の来場者数は、目標の100万人を超え1,112,000人

自動車会社の出展は、日本の乗用車8社、ソニー・ホンダモビリティ、商用車メーカー4社、BMW、メルセデス・ベンツ、中国のBYD、ルノーにとどまる。これは、デトロイト、パリ、ミュンヘン等も同じ傾向で、モーターショーは完全にローカル化していることを示している。

展示車両は既販車が、ほぼ皆無でBEVのコンセプトカー中心であった。さらに説明のボード、パンフも皆無の為、早朝からのブリーフィングを聞き漏らすと概要を理解できない。一般の来客者にクルマの近未来のイメージを植え付ける目的だろうが少し偏り過ぎていると感じた。

また、総理大臣が来場、懇談会を開催するなどモビリティ産業が国策としても重要な意味を持つことを印象付けた。

■以下5点ついて論点を整理したい。
1.イベント名称変更
今回、26回続いた「東京モーターショー」を「ジャパン モビリティショー」に変更した。
開催前、正副会長の記者会見で、豊田会長は「事業環境変化に対する決意」と「名称変更に対する強い思い」を紹介した。その思いは主催者企画のTokyo future showや各副会長が登壇して行われたJapan Future Sessionに表れていた。

主催者の変革に対応する強い意志は、来場者に伝わったと思われる。ただ、「クルマからモビリティ産業へとは何?」について、一言で解説してくれる人はいなかった。漠然としたイメージ先行、キャッチフレーズ先行の印象である。関係者は真から理解しているのだろうか?

2.会長のリーダーシップと正副会長の結束
JMS 2023に関する一連の動きをみると豊田会長のリーダーシップと正副会長の結束が印象に残る。
会長は2020年に自工会の事務局体制を一新し、現在の企業環境への対応を図った。今回のJMS 2023もその流れの中にある。
31日から開催されたtalk sessionでは、「カーボンニュートラル×モビリティの未来」や「地球環境×モビリティの未来」など、今日的なテーマに佐藤副会長、内田副会長等各氏が登壇した。talk session.jpg
最終日には、会長自らマツコデラックスとの対談「大反省会」に登壇し盛り上げた。

3.車両展示はBEVのコンセプトカー中心
東館での車両展示は、2~3年後発売予定の車両やコンセプトカーで、初参加のBYDを除き既販車の展示はほとんどなかった。
またコンセプトカーもスペックの表示パネルは無く、イメージのみをアピールするものだった。見ただけでは、走行可能な実車か、単なるモノコックなのか区別がつかず、少しクルマ好きな来場者には不親切と思われた。

各社は、すでに個別に技術説明会を行っているとしても、物足りない印象を受けた。また展示場は乗用車と商用車が同一会場で行われた。

一方、西館の部品館の展示は、乗用車館に比較すると具体的であった。部品館は乗用車館と異なり、B2Bビジネスが主で、来場者は業界関係者が主であるため、具体的な技術展示が行われたのであろう。

4.主催者企画は啓蒙的
主催者展示のtokyo future tourは、クルマだけでなく飛行機、月面走行車両などを展示し、一部は試乗させるなど、mobility showと名称変更したキーコンテンツとして工夫し知恵を絞ったエリアと思われた。また、展示領域をlife emergency food playに分け、さらにH2活用など視点を拡大しているのも啓蒙的であった。
ただ、イメージ動画から各論への展開は、他の展示でも良く経験する展示手法であった。
一方、talk sessionは我々が直面しているほぼすべてのテーマについて専門家が参加して意見交換しており、後日アーカイブ動画を視聴する関係者も多いのではないかと思われる

5.来場者等の分析期待
冒頭記述した通り、今回のJMSは展示企業・団体は過去最高、来場者数は前回には及ばなかったものの目標の100万人を達成した。企画内容も充実しており成功と言えよう。
今回は主催者企画talk sessionやエンタメ系イベント等集客に工夫した。各イベント毎の参加割合に関心がある。今後、来場者の構成を分析して公表してほしい。さらに、2013~2015年にはCEATECとの連携を深めが、「モビリティ ショー」での今後両者の関係はどうなるのか興味深い。

豊田会長は毎年開催の可能性につても言及している。一般論として、大会の規模・内容と頻度・予算の兼ね合い等が課題だろう。

<< JMS2023での BYDの 「次世代自動車」プレゼン動画 | 記事一覧 | JMS2023取材印象記"空飛ぶクルマ"(HM記) >>

じゃんだらリング活動情報へのコメントなどは、豊田市を中心とした地域密着型SNS『じゃんだらリング』からお寄せください。

上に戻るトップページに戻る