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CN(カーボンニュートラル)、ICE規制、EV,そしてTESLA

[ Editor’s Column ITS/CASE&MaaS イベント情報 ]


自技会「人とくるまの技術展」での基調講演・新車開発講演
毎年5月と7月に横浜と名古屋でそれぞれ開催される自技会主催「人とくるまの技術展」はコロナ禍のためにオンライン開催となった。今年の主催者企画や企画展示の主テーマの一つはCNであった。NC Pwc 06.jpg

その中で、中部支部企画講演の
PwCコンサルティング合同会社 ディレクター赤路陽太 氏による「ライフサイクル・カーボンニュートラルの実現に向けて」と
新車開発講演トヨタ自動車株式会社 MS市品企画部 CEの田中義和 氏と同主査の清水竜太郎氏の
「新型Mirai開発」は聞きごたえのある内容であった。

■赤路氏は「2050年に向けて市場競争はすでに始まっている。各企業は長期的なCNに向けての移行計画を描き、活動開始することが肝要」と述べた。要点は以下の通り。
◆規制・政策動向
 1.各国とも CO2 排出量規制は引き続き厳格化の動き。
 2.欧米を中心に CN 達成のため 2030 年~2040 年に ICE を販売禁止の方向。
 3.2026 年移行 ICE は「投資規制対象」となり、資金調達が困難になる。
 4.CO2の排出量に応じて化石燃料に課税される「炭素税}は今後強化される。
 5.国境炭素税の導入が検討されている。
 6.排出枠取引価格が高騰する可能性。
 7.CN達成のためLCA(Life Cycle Assessment)が導入される方向。(下図出所:経産省)
くるまのLCA2.jpg
◆CNの施策は、産官学民の理解と協働による「総力戦」である。CN各企業対策例.jpg
産業界では様々な「パワートレイン」が開発されているが最終的にはBEVとFCEVにシフトする。








◆2050年に向けての競争は始まっており、その中で移行過渡期と言える2030~2040年の施策が重要である。
右図はその要約であるが技術開発と合わせていよいよ痛みを伴う「関連事業の再編、縮小(*)」が必須となる。
(*)この項、別途追記予定




■「新車開発講演」トヨタMS製品企画部 CE田中氏と主査清水氏の「新型 FCEV MIRAI開発」の要旨は以下の通り。

新型MIRAIの狙いは「水素エネルギー社会実現の起爆剤になる」ことでありあり、「お客が本当に欲しいと思う車」セールスポイントは、・エモーショナルなスタイリング・新感覚の走り・安全装備など先進機能・航続距離
・FCVだからできる機能として ・空気清浄機能「ゼロエミッション」の先を行く「マイナスエミッション」 ・非常時電源とした。
具体的には、デザイン、設計、生産技術、生産の全分野の担当が説明するなど意欲溢れるプレゼンであった。
MIRAI01.jpgMIRAI02.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像


"Teslaの取り組みと評価"


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