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JMS2023取材印象記"空飛ぶクルマ"(HM記)

[ Editor’s Column イベント報告 取材 ]


次に、トヨタの若手技術者を中心にした任意団体"Cartivator"を前身とする"Skydrive"社の展示について言及する。実は、小生は前身の団体に属し、メンバーがトヨタに於いて空飛ぶクルマの開発を社内提案することを指導した。了承が得られたら先ずは2年ほどかけてどのような空飛ぶクルマを目指すべきか、そのコンセプトメーキングに専念すべきとリコメンドしたが、しかし、彼らは展示にあるような一人乗りのマルチロータータイプの空飛ぶクルマを試作することに走ってしまった。既に7~8年ほどが経過してしまっているが、未だに取り敢えず試作したモデルから脱出することができていないでいる。
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展示はされていなかったが、最近は苦し紛れに4人乗りのコンセプトを発表している。.揚力を稼ぐためロータ数を8個に増やした仕様のものが、示されている。結果としてベンツが支援するボロコプターに似て来ている。
途中、SkyDriveで東京オリンピックの聖火を灯すぞとか、現在では大阪万博でデモ飛行するぞと言ったプランを提示することで、関係者の関心を集めて来た。キャッチーな提案に、資金も集まり実用化を目指すとしているが、全電源喪失時、オートローテーションで空から無事帰還することはJOBYより難しい。そこで最近では、人流から物流への用途に主眼を置いているかに見える。そこから言えることは、彼らが踏んだ轍は、如何にコンセプトの構築とその検証が大事だったかを示している。

最後に、ヘリコプターの製造・販売事業を行っている川崎重工のブースを確認した。彼らは実績のあるヘリコプターを小型化したものを、物流用として最大200kgの荷物を運べるよう目指すと共に、高速且つ長距離飛行を確保する為、推進ロータ2機と固定翼を採用していた。只、固定翼を無くすと10%ほど積載重量を増やせることから、200kgの最大仕様は、固定翼がないものになるとしていた。浮き輪を迅速に運び投下し、遭難者を浮き輪に掴まらせ海岸までロープで引っ張る等の海難救助用途も想定とのことであった。(HM記)
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