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講演会「自動運転社会を見据えた都市のあり方」

12月16日(月)愛知県産業労働センターで愛知県ITS推進協議会の第81回会員セミナーが開催された。

テーマは、「自動運転社会を見据えた都市のあり方」で下記の講師2人が講演した。
(1)自動運転社会における都市計画
 講師:早稲田大学 理工学術院 森本章倫教授20191216kouen01.jpg
要旨:人口減少社会において、日本各地で持続可能な都市構造としてコンパクトなまちづくりが推進されている。一方で、自動運転技術の進歩は今後の都市のかたちに大きな影響を与えるとして、論点を5項目について整理した。
①人口減少社会に対応した社会、②どうやってコンパクトシティを創るか?③幹線系の世代交通戦略④支線系の次世代交通戦略 ⑤まちづくりにおける新たな動き⑥スマート&コンパクトの都市交通


(2)CASE時代の次世代交通計画
 講師:(一財)計量計画研究所 牧村 和彦理事兼企画戦略部長
 先進諸国では、モビリティ革命を牽引していく革新的な交通計画が次々と発表されている。革新的な交通計画やCASEやMaaSを先導していく新しい交通計画の潮流について紹介した。
①ロンドンの交通戦略2030、ヘルシンキ交通ビジョン2050,パリ大改造計画、ボストンの交通戦略 Go Boston 2030等20191216kouen02.jpg
②次世代交通計画の潮流
人間中心の交通計画、マルチモーダルなモビリティデザイン、モビリティ革命を牽引する先行投資、タクティカルトランジット
 
今回の講演テーマは、自動運転車の普及と都市・交通計画の関係を取り上げたものである。
自動運転に関する関心がもっぱら、「自動運転技術」、「交通サービスとしての受容性」などシステム導入の前提項目に関する事項であるのに対して、現在のモータリゼーションが交通体系や土地利用・都市構造、人々の生活様式に大きな影響を与えたことを踏まえ、自動運転が都市・交通計画面からの検討が必要であることを具体的に述べた先駆的なテーマ設定である。

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