HOME > ITS情報、まちづくり情報 > 2019年 > 「自動運転啓蒙組織」PAVEが発足-CES2019-
ITS情報、まちづくり情報

「自動運転啓蒙組織」PAVEが発足-CES2019-

[ Editor’s Column イベント情報 ]

■毎年1月は世界の自動車業界関係者はますます忙しくなってくる。
5年ぐらい前までは、まずデトロイトで開催される「北米国際自動車ショー」に参加して、動向を探るというのが通常であった。
(今年は2019年1月14日(月)~27日(日)アメリカ合衆国ミシガン州デトロイトコボ・センターで開催中。)

■ところが、自動運転など自動車とIT技術の関連が深まる中で、自動車ショーの前にラスベガスで開催される全米エレクトロニクスショーCESへの参加が重要視されるようになった。自動運転関係の先端技術は、デトロイト自動車ショーよりむしろCESで発表されるようになった。
(CES2019は1月8日~11日開催され盛況裡に終了した。)

■また、交通政策や交通工学者の学会であるTRB(The Transportation Research Board)も毎年1月にワシントンDCで開催される。
(今年は第98回年次総会 1月13日から17日に開催中)
TRBでは、自動車の交通事故、渋滞など社会的課題解決の取り組み、交通政策や都市計画、人々の暮らし方 働き方に及ぶ広範囲なテーマについて、自動車のIT化の文脈の中で、シンポジュウムや論文発表が行われている。

筆者は現地取材は断念したので、現地のWEB、内外の記事、論説を比較的丹念にフォローする予定だが、まずCESのトピックスについて取り上げる。ces history.JPG
■世耕大臣が視察
CES2019には、155国・地域から約400企業が展示している。IBM、LGエレクトロニクスなど各企業トップのキーノートスピーチも報道されている。その中でグーグルウェイモのJohn KrafcikCEO が「future of mobility and global transportation」と題してキーノートスピーチを行うというリリースがあり、注目していたが、本日まで報道されていない。自動運転に関して、特許、走行データー保有などで先行していると言われるだけに、今後ともフォローしたい。なお、9日に開催された「The New Mobility Revolution」のセッションではElaine L. Chao 運輸長官が登壇する予定であったが、予算凍結で不参加となる事態が生じた。
日本から世耕経産相も会場を視察している。一昨年のドイツ「CeBIT2017」には安倍総理の視察もあった。我が国のIT産業復活への期待度が覗える。また、先述のような環境変化により、自動車関係企業、スタートアップ企業の初参加も多数あった。


メディアでは日経が「CES2019の現場から」と題してLIVEレポートしているなど、一般紙をはじめ業界紙など各メディアも詳しくレポートしている。

◆◆自動車関連ではAI、5G、自動運転、セキュリティ、VR、シェアリングなどに関する展示が網羅されている。
参加企業は、自動車OEM、ボッシュ、コンチネンタル、ZF,バレオ、デンソーなど日欧の主要なティア1・メガサプライヤーが顔を揃えている。
展示では、昨年注目を集めたトヨタの「e₋パレット」のような新しいコンセプトとアライアンスの発表はない。逆に自動運転が少しずつリアルに近づきつつあることを示しているのではないか?と思われる。
エヌビディアが自動運転『レベル2+』自動運転パッケージを展示することなど、まずはレベル2をしっかり実現するということが「現実的市場観」であることを示している。
トヨタTRIが行った「ガーディアン(高度安全運転支援)、ショーファー(自動運転)」の使い分けのコンセプトも同社の従来の「チームコンセプト」をより具体化させたものである。

◆◆以上のような動きの中で非営利団体米安全委員会(National Safety Council)の呼びかけで自動運転啓蒙教育組織「PAVE」(Partners for Automated Vehicle Education)が発足したのは注目すべきであろう。pave00.jpg
昨年のアリゾナでのウーバーによる事故で、ドライバーをはじめ市民への啓蒙の必要性が言われた。
PAVEにはアウディ、ベンツ、トヨタやグーグルウェイモのほか、GM,GMクルーズ、エヌビディア、モービルアイのほか米国盲人連盟など20以上の団体・企業が参加している。消費者向けの実践的なワークショップや主要な学術機関と協力して政策決定者向けの政策ワークショップを開催する他ソーシャルメディアコンテンツの製作などを通じて、AV技術の知識や安全性について、アピールすることを目的としており、AVに関する社会的受容性の醸成という観点からも注目される。
下記は、PAVEの記者会見動画


<< CES2019に関する業界紙記事目次 | 記事一覧 | 国交省『新「道の駅」検討会』開催 >>

じゃんだらリング活動情報へのコメントなどは、豊田市を中心とした地域密着型SNS『じゃんだらリング』からお寄せください。

上に戻るトップページに戻る