HOME > Mobility 関連情報 > 2020年 > 『自動運転社会』『都市・くらし』~都市交通VRプラットフォーム開発の提案~
ITS情報、まちづくり情報

『自動運転社会』『都市・くらし』~都市交通VRプラットフォーム開発の提案~

[ Editor’s Column 自動運転 ]


最近、宮崎県小林市や愛知県高浜市で、都市開発シミュレーションゲームとして人気のある『シティーズ』が将来の都市を考える市民参加のツールとして採用されている。
この稿で提案している内容とPCゲームとは次元が全く異なることでは承知している。しかし、このゲームの特色や人気は、鉄道や水道などインフラ投資や企業誘致など14 の項目の打ち手や要因が相互に影響を与えながら、時間の経過を経て「都市やくらし」に影響を与えるという現実の世界を想像させるアニメーションだからだ。日本版には災害の一つとしてゴジラも登場するというユーモアも準備されている。

意外と知られていないが、トヨタは2008年4月に、(株)ココアが開発したインターネット上の3次元仮想都市である「meet-me」内に、カーライフをテーマとした未来都市「TOYOTA METATAPOLIS」(トヨタメタポリス)を開設している。NTTとの提携による裾野市の工場跡地における「未来都市」構想は、リアルの空間で夢を実現するということで、発想としては同じ「線上」にある。
https://global.toyota/jp/detail/1881916
下記はそのイメージ図である。
toyotametapolide03.jpgtoyotametapolide02.jpg

また、かって、MITとシンガポールの政府系財団(Singapore National Research Foundation)が共同で開発を試みた「SimMoblity」というシミュレタ―も、「モビリティが土地利用に影響を与える」という"事実"を再現する手段開発であった。
・SIM MOBIRITELY https://its.mit.edu/software/simmobility

(高浜市のPRポスターとSimMoblityのconcept)

takahamacity.jpgsim mobilityのコピー.jpg


「自動運転社会」に関する社会的受容性の必要性が唱えられている。自動走行車の開発が「実走行データ」と「実走行データに基づくシュミュレータ」の双方向からの解析により推進されている。
交通イノベーションが与える社会変動、未来の都市を「見える化」するVRツールの開発は、要因整理、データ整備、再現性など容易ではないが、リヤルな都市開発を行う上でもチャレンジする価値は十分あると思っている。

2020 0409HP特性要因自動運転社会.jpg

(【図 自動運転社会 特性要因図③】ITSP21作成)



 (追記)
トヨタが「都市モビリティシミュレーション技術開発」要員募集を開始。
募集要項の中で、同社は、未来のモビリティを前提とした街をデザインするための基盤ツールとなる、次世代のモビリティシミュレーション技術が必要になるとしている。
https://www.toyota-recruit.com/sp/job.phtml?job_code=544

(20200417追記)


12345

<< トヨタとNTTが「スマートシティー」づくりで資本提携(追記) | 記事一覧 | 『自動運転社会』『都市・くらし』Vol2~目的関数~ >>

じゃんだらリング活動情報へのコメントなどは、豊田市を中心とした地域密着型SNS『じゃんだらリング』からお寄せください。

上に戻るトップページに戻る